【留学帰りの学生に聞いた】海外で経験した驚きのキャッシュレス文化
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留学帰りの学生に聞いた!こんなキャッシュレス文化に驚いた
グローバル化が進む現在、たくさんの大学生が留学に行き、海外の異文化を経験して帰ってきます。特に最近では、海外のIT化が進み様々な技術が生活の中に浸透している様子が印象に残っている学生が多いようです。日本と比べてキャッシュレス化が進んでいる海外の現状を目の当たりにし、学生はどのような経験をしたのでしょうか。ある大学の学生を中心に、留学先で経験した驚くべきキャッシュレス文化を4つご紹介します。
割り勘はアプリで送金が当たり前
留学生活では、海外からやってきた学生と友達になり、レストランやカフェ、バーなどに行くことがよくあります。旅行に行く人も多いでしょう。
そこで、同じ場所で食事をとったり宿泊したりすると、支払いが別々でできない場合があります。日本ではその時誰かが一時的に全額を支払い、後ほど他のメンバーから集金します。
海外ではその集金方法がキャッシュレス化しています。
具体的には、スマホを用いた銀行振込もしくはQUICPay等のバーチャルマネーを利用した送金です。特にヨーロッパでは、銀行口座自体にIBANという簡略化された銀行番号が付与されているため、それを用いて自分が持つアカウントから友達のアカウントへ、簡単に送金できます。割り勘時に現金で収支を調整するのは、多額の現金を持たなければいけなかったり、ぴったりの金額の持ち合わせがなかったりして勝手が悪いのです。
さらに、友達同士の送金は、同じサービスを使っている場合は手数料もかかりません(日本国内のLINE PayやKyash、PayPayも同様です)。留学生活の場合は様々な国の人が集まって出かけます。そのため、必要な通貨は人それぞれです。オンラインで送金するとなると、通貨も選ぶことができるサービスもあるため幅広く便利に送金ができます。
以下の記事に紹介されているような送金システムがよく用いられています。このようなサービスの特徴は、スマホ場のアプリで簡単に操作ができることです。その場で送金できることに加え、送金日時や額までしっかり明記されるため、トラブルも回避できます。
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レストランでは席でクレジットカード支払いが可能
レストランに行くと、会計で現金やクレジットカードもしくはコード決済を選ぶことができます。日本の場合、クレジットカードでの支払いを選ぶと、「レジまでお願いします」と言われることが多いです。もしくは、会計用バインダーにカードを挟み持って行ってもらいます。
海外ではカードを店員に預けることは考えられません。一度知らない人(店員)の手に渡し持って行かれてしまったら、情報を盗み取られてしまう可能性が非常に高いからです。確かに知らない人にクレジットカードを渡し、どこか自分の目の届かないところに持って行かれてしまうのは大変危険なことです。
そのため、海外ではポータブルのクレジットカードリーダーが普及しています。各店員がポータブルリーダーを持っているレストランもあれば、その都度テーブルまで機会を持ってきてくれる場所もあります。とにかく、絶対にカードは自分の手から離さないで支払うことが大切なのです。充電式で動くクレジットカードリーダーなので、コードも必要なく広いレストランでも自由に使うことができます。テーブルまでクレジットカードリーダーを持ってきてくれるので、レジまで行かなくていい上に、安心ですよね。
このクレジットカードリーダーには、タッチ機能付きのクレジットカードを読み取る機能もついています。海外のクレジットカードには、一瞬のタッチで決済が完了するタッチ機能が付帯しているものが多いのです(ほとんどデフォルト機能と言えますが)。両手がふさがっている時などに重宝するこの機能ですが、混んでいるレストランなどでは支払いにかかる時間の短縮などに大きく役立っています。
コンサートではICチップでキャッシュフリー
海外に行くと、有名アーティストがコンサートをよく開いています。日本に来ないようなアーティストでも、大規模なコンサートが開催されています。コンサートに行くと、グッズはもちろん食事やドリンクまで売っているものもあるため、美味しいご飯とドリンクを持って楽しみたいですよね。
ライブグッズ等の買い物をするためには、お金が必要です。人が多いライブ会場で、お金をジャラジャラ持ち歩くのは煩わしいことこの上なしです。
そんな問題を解決するために開発されたのが、ICチップを導入したプリペイド式キャッシュレスサービスです。コンサートのチケットを購入すると、自宅にプリペイド用ICチップが届きます。ICチップを利用するためには、インターネット上でクレジットカードやデビットカードを使ってチャージすることが必要です。そして、チャージした金額分は当日のコンサート会場で使うことができます。使わなかった分は後日返金されるため、多めにチャージしておくこともできます。事前にチャージをしていなくても、当日コンサート会場で備え付けの機械からチャージすることも可能です。当日利用したICチップは、ブレスレット式になっているため、コンサート終わりはグッズとして持ち帰ることができるためちょっとした思い出にもなります。
筆者は海外でローリングストーンズのコンサートに行ったことがありますが、その時のシステムが上記のシステムでした。空港が会場になっている野外コンサートでしたが、様々な場所で食事やドリンクを販売するテントが立ち並び、多くの人が列を作っていました。1杯のビールを買うために30分ほど並びましたが、ICチップをかざすだけで支払いが完了するためかなりスムーズでした。盛り上がっても財布をなくす心配はしなくてもよく、小銭も札も持つ必要がないため身軽にコンサートを楽しむことができました。
ライブ会場では行き帰りの道は人で溢れかえっています。大きな鞄は邪魔になります。小さなポシェットなどを持つことはできますが、それは「ここに貴重品があります」と公に教えているようなものなのでとても危険です。
このICチップは手につけるだけの小さいものなので、ほぼ手ぶらでコンサートに行くことが可能です。実際筆者もスマホとそのブレスレットのみを持ってコンサートに行きました。物をなくす心配もなく、快適にコンサートを楽しむことができました。キャッシュレス化でここまで安全に、身軽になれるのです。
物乞いまでキャッシュレス
スウェーデンに留学していた学生からの衝撃の経験談をご紹介します。日本ではほとんど見かけることがない乞食や物乞いですが、海外ではよく目にすることがあります。(典型的な物乞いは、みすぼらしい格好をし、つい助けてあげたくなるような身なりで小銭をせがみます)
キャッシュレス超先進国のスウェーデンでは、物乞いさえもキャッシュレスサービスを利用しています。その学生によると、普通に道を歩いていたところ、みすぼらしい物乞いにスマホの画面を見せられ、「俺の銀行口座に金を送ってくれないか」とお願いされたといいます。
物乞いが使っていたキャッシュレスサービスは、「スウィッシュ」というスマートフォン用決済アプリケーションです。
スウィッシュを利用するためには銀行口座が必要ですが、スウェーデンの物乞いはスマホも銀行口座も持っていることが分かります。路上で雑誌を売っているホームレスの方々も、スウィッシュを持っていてそれで支払いを済ませることができます。
スウェーデンでは50%以上の人口が利用していると言われているこのスウィッシュは、自身の携帯電話番号と銀行番号とを入力するだけで、簡単にお金のやり取りや決済を済ませることが可能です。このスウィッシュは、スウェーデン人の出生時に与えられる個人識別番号と連携しており、法的拘束力を持つ本人証明としても利用できるサービスです。
スウェーデンのキャッシュレス化のについてさらに詳しい記事はこちらです。
スウェーデンではマイクロチップを手に埋め込む!?手をかざして決済完了する現金がない社会
このように、海外では様々な場面でキャッシュレスサービスが導入されています。日本にいては想像しにくい事例がいくつもありましたが、キャッシュレス化で安全性、利便性が高くなることが世界中で証明されています。これから日本でもこのようなシステムが展開されることが予想されます。
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この記事のライター:Maya Shinoda / ポモチ専属ライター
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