[キャッシュレスアンケート調査結果]20%還元はお得だと思う?獲得したポイント、本当に使えてる?
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キャッシュレスによる『20%還元』はお得だと感じる?獲得できるポイントはちゃんと使えてる?
キャッシュレス決済サービスが社会に広がりを見せている昨今、『還元率20%』という文言を目にすることが多いのではないでしょうか。PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」やLINE Payの「Payトク」などのキャンペーンでは20%還元が大きな特典になっており、20%未満の還元だと見劣りしてしまうこともあるほどです。
キャンペーン開催も豊富 & 3.0%還元以上が確定するPayPay。ワクワクペイは毎月どこかでお得になれます。
では、利用している人はこの20%の還元を実際にどのように思っているのでしょうか。また、還元という形で付与されるポイントは、どれくらい有効活用しているのか、同時に調査しました。付与されるポイントには利用制限等もあり、使い勝手が現金ほど良くはありません。そんな中で利用者はどのようにポイントを利用しているのでしょうか。気になりますね。
【アンケート結果】20%還元は高い!お得な期間にキャッシュレス決済を利用するのがやっぱりお得?
ポモチでは、300名の男女を対象に、『20%還元』や『ポイント』に関するアンケートを行いました。質問は以下の通りです。
- Q1. コード決済サービスの「ポイント還元率20%」キャンペーンが増えています。20%還元は高いと感じますか?
- Q2.これまで「ポイント有効期限」を過ぎてポイント失効した経験はありますか?
- Q3.クレジットカードやポイントカードで貯まったポイントを有効活用できていると思いますか?
- Q4.クレジットカードで貯めてるポイントを意識していますか
- Q5.貯めているポイントをすべて選択してください。(複数選択可)
利用額に応じてキャッシュバックされるキャッシュレスキャンペーンですが、キャッシュバックされるのは現金ではなくそれぞれのサービスに対応したポイントです。そのポイントをうまく利用できるか否かも、20%還元の評価に大きく関わるでしょう。
では実際に『20%還元』について人々はどのように思っているのでしょうか?
Q1:コード決済サービスの「ポイント還元率20%」キャンペーンが増えています。20%還元は高いと感じますか?
結果は以下のようになりました。
Q1:コード決済サービスの「ポイント還元率20%」キャンペーンが増えています。20%還元は高いと感じますか?
(合計300人)
- はい 200人(67%)
- いいえ 8人(3%)
- どちらでもない 92人(31%)
実に70%に近い人が、「還元率20%」は高い還元率だと思っていることが明らかになりました。
通常のクレジットカード等のポイント還元率は0.5%~2%の間ですので、20%の還元は10〜40倍の還元率になることがわかります。そう考えると20%の還元率は大きいですね!還元率が高いキャンペーンが開催されている間にキャッシュレスサービスを利用するだけで、20%ものポイントを獲得できるのは嬉しいですね。
そもそもポイントってうまく活用できている?
せっかく獲得した20%分のポイントをうまく活用できなければ意味がありません。ポイントによっては有効期限が設けられていたり、利用幅が限られている場合があり、せっかく貯めたポイントを使えない場合も少なくありません。
そこで、一体どれだけの人がポイントを失効させているのか、アンケート調査しました。さらに、貯めたポイントの活用度合いや活用用途についても尋ねました。
Q2:これまで「ポイント有効期限」を過ぎてポイント失効した経験はありますか?
Q2の答えは以下のようになりました。
Q2:これまで「ポイント有効期限」を過ぎてポイント失効した経験はありますか?
(合計300人)
- ある 235人(78%)
- ない 65人(22%)
ポイントを失効させたことがある人が実に78%と、8割りに近い方がポイントを失効させた経験があると回答しました。せっかく貯めたポイントを、利用する前に失ってしまうのは悲しいですね。せっかくの還元をみすみす手放す結果になってしまいます。
ポイントを失効させるということは、ポイントを有効活用できていないということなのでしょうか。人々の印象はどのようなものなのでしょう。Q3では、ポイントの有効的活用について尋ねました。
Q3:クレジットカードやポイントカードで貯まったポイントを有効活用できていると思いますか?
答えは、以下のようになりました。
Q3:クレジットカードやポイントカードで貯まったポイントを有効活用できていると思いますか?
(合計300人)
- 思う 261人(87%)
- 思わない 39人(13%)
ポイント失効したことがある人が78%にまで上った一方で、87%の方にポイントの有効活用ができている、と回答がありました。失効したことがある経験から、ポイントを有効活用する方法を探った方が多いとの見方ができます。ポイントを有効活用するためには、該当のポイントの利用条件を正しく理解・把握することが必要です。
ポイントの条件を調べて把握するためには、時間と手間がかかります。現金で還元される場合と違って、利用場面が限られているため、使い勝手が悪いと感じる人も少なくないのではないでしょうか。
獲得したポイントはどうやって活用している?活用できない場合は、どうして?
還元キャンペーンや普段のお買い物で獲得したポイント、活用できていると答えた人が大多数に上りましたが、具体的にはどのように活用しているのでしょうか。また、活用できていない場合はどうして活用できていないのでしょう。
Q3-1:ポイントを有効に使えているならば、どのような用途に使用していますか?
ポイントを有効活用できていると答えた261人を対象に、どのような用途に利用しているかを尋ねました。具体的には以下のような結果になりました。
Q3-1:ポイントを有効に使えているならば、どのような用途に使用していますか?
(合計261人)
- 商品購入等に使っています 137人(52%)
- 支払いの減額に使っています 106人(40%)
- マイルに交換して、旅行や交通に利用しています 18人(8%)
商品購入にポイントを利用している方が多いことが明らかになりました。還元で獲得したポイントを、また別の消費のために使う、最も一般的な利用方法です。貯まったポイントで、次の買い物がお得になるのであれば、ポイントを貯めるモチベーションにもつながります。
続いて多かったのが、クレジットカードの支払いの減額に当てているという回答です。さらに、マイルに交換して旅行などに利用する回答もありました。JALカードやANAカードなど、マイルが直接たまるカードもありますが、三井住友カードでたまる永久不滅ポイントなどもマイルに交換することができます。
貯めたポイントを旅行に使うことができるのは嬉しいですね。ワングレードアップした旅行も夢ではありません。
一方で、ポイントをうまく活用できていない方は、どのような理由で活用できていないのでしょうか。ポイントをうまく利用できないと回答した39人に尋ね、結果は以下のようになりました。
Q3-2:どのような理由で、ポイントをうまく活用できていないのですか?
(合計39人)
- 有効期限が迫ったので必要のないものと交換しています 14人(36%)
- 何に利用したいいかわからずに困っています 12人(31%)
- 気づいたら失効している 13人(34%)
最も多かった回答は、有効期限が迫ってやむなくいらないものと交換してしまうことでした。有効期限が迫っているし、貯めたポイントは利用したいけど、実際ポイントを使える条件がわからない/交換したいものがない、という方も多くいらっしゃるでしょう。
そのような状態を防ぐためには、ご自分が普段利用している店舗やサービスで使えるポイントを貯めることが重要です。使うあてのないポイントをいくら貯めても無駄なものに消費するだけになってしまい、お金の無駄になります。
せっかく獲得したのに失効してしまう
ポイントを獲得したのにも関わらず、うまく活用できていない人が全体の4%いることが明らかになりました。獲得したポイントを気づかないうちに失効するのを防ぐためには、一にも二にも自分が貯めているポイントの特徴を把握しておくことです。
カードの裏側に記載されているクレジットカード会社のホームページをチェックし、該当のポイントサービスの利用条件を確認すると、無駄にポイントを失効する心配はありません。もしホームページをチェックできない場合は、カード裏面の電話番号に電話をかけるという方法もあります。
せっかく貯めたポイントを失効しないためにも、ご自身が集めているポイントや、集めたいと思っているポイントの用途・利用条件などをあらかじめ理解しておくことが必要です。
どんなポイントシステムが人気?よりお得で貯めやすいポイントはどれ?
多くの方が様々な方法で獲得したポイントを活用していることがわかりましたが、どれだけの人が意識的にポイントを集めているのでしょうか?また、どのポイントシステムがより利用されているのでしょうか?
重ねてアンケートを行いました。
まず尋ねたのが、どれだけの人が意識的にポイントを貯めているかです。
Q4 クレジットカードで貯めてるポイントを意識していますか
結果は以下のようになりました。
Q4:クレジットカードで貯めてるポイントを意識していますか?
(合計300人)
- 意識している 203人(68%)
- 意識していない 66人(22%)
- クレジットカードは持っていない 31人(10%)
クレジットカードを持っていない方も10%に上りましたが、意識してポイントを貯めている方は70%弱いることがわかりました。せっかくお得にカードを使うことでお得になるのであれば、使わない手はない!ということですね。コツコツポイントを貯めるのはめんどくさかったり、卑しく感じる人もいるかもしれませんが、大半の方がポイントを貯めるお得さを優先していることがわかります。
貯めたいポイントと連動しているカードを利用するだけで、簡単にポイントが貯められることも、貯める意欲がわく要因の一つでしょう。
どんなポイントを貯めている?
続いて、どんなポイントを貯めているかを尋ねました。クレジットカードのポイントに限定することなく、様々なキャッシュレスサービスで獲得できるポイントも対象です。
Q5 貯めているポイントをすべて選択してください(複数選択が可能)
結果は以下のようになりました。
Q5.貯めているポイントをすべて選択してください(複数選択)
- Tポイント 202人
- 楽天ポイント 199人
- Pontaポイント 134人
- dポイント 95人
- WAONポイント/WAON Point 94人
- nanaco 77人
- au WALLET 40人
- LINE ポイント 35人
- ANAマイル 30人
- JALマイル 29人
- 永久不滅ポイント 23人
- JRE POINT 17人
- Oki Doki ポイント 13人
最も多かったのはTポイント、続いて楽天ポイント、Pontaポイントと続きます。やはり知名度が高いポイントシステムがより多く利用されているようです。Tポイントや楽天ポイントは、該当ポイントを導入している店舗が全国に幅広く分布しているため、貯めやすく使いやすいのが特徴です。さらに、Tポイントを貯められる機能付きのクレジットカードや楽天カードなど、該当のポイントを貯められるクレジットカードも発行されていることも、利用者が多い理由でしょう。
一方で、JRE POINTやOkiDokiポイントなどは、利用域が限られたポイントシステムであるために、使い勝手の悪いポイントシステムだと思われている可能性があります。LINE ポイントやau WALLETポイントなども同様に、利用域が限られたポイントであるため全体的な利用者の数が少ないものと思われます。
また、出張などでよく移動する人にとっては貯めておきたいのがマイルです。JALマイルやANAマイルを搭載しているクレジットカードでは、それらのマイルがお得に貯まります。一方で移動をあまりしない人にとっては、マイルを貯めてもその使い勝手の良さを享受することはできません。そのため、利用者の総数に歯止めがかかってしまっています。
さらに、nanacoポイントやWAONポイントなどは、イオン/セブン&アイグループが管理するポイント制度です。大手グループ会社が運営するポイント制度であるため、ポイントも貯まりやすく貯めたポイントを使いやすい環境があることがわかります。利用幅が広いポイントは、多くの人に利用されやすいことが明らかになりました。
このようにポイントには様々な種類があり、利用用途によって貯めるポイントも人それぞれです。巷では「キャッシュレス元年」と称して、多くのキャッシュレスサービス(コード決済)がキャンペーンを開催しています。その多くが20%の還元を大きな目玉としており、実に60%以上の方がお得なキャンペーンだと評価しています。
一方で、クレジットカードなどの利用でたまるポイントは、さらなる活用の余地がまだ残されていることも明らかになりました。キャッシュレス決済サービスが社会に浸透するようになるまでには、還元されたポイントが真にお得であると利用者が体感することが必要なのではないでしょうか。
ポモチのコード決済比較サービスも参考にしてください。
https://www.ai-credit.com/db/
この記事のライター:Maya Shinoda / ポモチ専属ライター
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